今更AK320のレビューを書いてみる

※Astell&Kern (いまさら)AK320についてレビュー※
どうも。こんにちは、こんばんは。YuMIMIです。
本日はAK320についてレビューを書いてみます。意外だったのですが、YouTubeなどで探してもAK320に関する動画があまり見つからず、レビュー自体も少ないので「ここはワタクシYuMIMIがレビューしてしまおう!」と思い、思ったことを思いのまま書いてみることにします。
 
事前に言っておきたいことがいくつかあります!
 
YuMIMIは絶対音感保持者です。絶対音感アプリなどでは「このアプリ……誰でも簡単に正解出来る様に作られているのでは……?」と思ってしまうくらい正答率が高いです。
6和音以上になると隣の音を選択していたりしますが……。単音では正答率100%ですが、和音ですとごく稀に外してしまうこともあるみたいです。
青天の霹靂ってくらい驚いたことがあるのですが、音色は見える人と見えない人が半々ずつくらいいるらしいです。
YuMIMIは「音色」は全人類に見えているものとばかり思っていました
「音に色や温度を感じる」「数字や文字に色を感じる」などの能力を持つ人を【共感覚者】というらしいのですが、筆者は該当します
 
脳神経外科の医師曰く「あなたの生まれながらにして持っている偏頭痛は絶対音感保持者であることと共感覚者であることが少なからず影響している」とのこと。納得。
小さい頃から偏頭痛持ちですし、歌は下手ですし(カラオケは大好きですが)、ピアノの試験対策の際に「聴奏(耳で聞いて演奏するテストのこと)は得意だから特に訓練しなくても大丈夫」とピアノ講師に言われて試験対策をしていませんでしたが合格していましたし、音楽を聴いていても歌詞が全然耳に入ってこないですし、乗り物酔いをしたことがないくせに空調の音で船酔いの様な症状が現れますし、点と点が線で繋がった心持ちでいます
ですが、ですがですよ?
絶対音感保持者であることと良質な音かどうかを見分ける能力は別の様なんです。
何故その様に思うかと言えばYuMIMIの兄弟は絶対音感保持者ではないけれど、異常なほど耳が良いからです。
例を挙げたら枚挙に暇がないくらい「聞き分ける能力が高いと感じる出来事」が兄弟と過ごしている間に度々ありました。
兄弟は歌がとても上手です。
そして、ピアノやサックスの演奏能力も高いです。YuMIMI家では最も音楽の才があると感じます。
耳が良いからでしょうか。声帯模写(モノマネ)も物凄く上手いです。
何気なく部屋で流していた楽曲を聴いて
FLAC・M4A・MP3・(昔流行った)立体音響の音……を聞き分けた時にはさすがに背筋がぞくっとしました
安物のスピーカーの前を通り過ぎただけで瞬時に音質の違いを判別出来たことに驚きました。
私にはそれが出来ないからです。イヤホンかヘッドホンがなければ細かな違いまではわからないです。
 
 
長々話しましたが、何が言いたいかと言えば……筆者がこれから書くことは一介の批評兼感想に過ぎないということです。
特にプレーヤーの良し悪しは好みが大きく反映されることだと思うので
 
「てめえ、この野郎! 俺の持っているDAPを批判するのかよ!?」
 
……なんてコメントは止めて下さいね。ええ、本当に。
 
あくまでも、【個人の感想】です。
ただ音色の違いは目に見えるのですから当然わかりますし、電子ピアノとアップライトとグランドピアノの音の違いくらいはわかります
 
 
※最初に※
購入に至った経緯をお話します。
筆者はSONYのWALKMANのハイエンドモデルだったzx1、zx2と続けて愛用してきました。
電池持ちが良いことが筆者にとっての一番のメリットで、音質は好みからやや外れるなあと思いながらもアンプやイヤホンとヘッドホンを聴き比べしたり、イヤホンやヘッドホンのリケーブルをすることで理想的な音探しをしていたのですが、味付けは濃くなるばかりでYuMIMI好みのフラットな音とは程遠いものでした。
その上、アンプを繋いでしまうとメリットだった電池持ちが無効になることや嵩張ることの方が気になってきました。

店員さんに
・温かみのある音であること
・なるべく原音に近いアレンジが聴きすぎていない音が良い
・ジャズやボサノバ、クラシックを聴くことが多いがロックも聴く
・予算はなるべく12万円以内にしたい
とリクエストしたところ以下の4機種が候補に挙げられました。

 


◇AK300◇
 
実際に視聴するとQP-1Rが好みの音質に近く気に入ったのですが、楽曲のファイル数が多いとフリーズすることと操作性の悪さが仇になり、第一候補と第二候補のQP-1RとN6 CAINは選択肢から外れました
 
そこで浮上してきたのがAK300です。味付けされた音ではありますが好みからは大きく外れなかったので購入を一時検討しました。
なのですが、すぐ隣に置いてあるAK320を聴くとAK300と比較して明らかに解像度が高く、聞こえる音の数も多く気に入ってしまいました。ネックは大幅な予算オーバーであることくらいでしょうか。
 
「ええい、ままよ! ここまで予算オーバーしたならPLENU SLotoo PAW GOLDも候補に入れてしまえ!」
 
と半ば判断能力が麻痺した状態で下記三つをさらに念入りに聞き比べしました
 
AK320
若干の味付けはあるもののすっきりとした清涼感のある音質が気に入った。価格が他二つに比べ安い。Astell&Kernに憧れがある。デバイスから直接楽曲購入が出来るのが魅力的。
デメリットとしては、当初求めていた温かみのある音質とは異なることと変わったデザインをしていることでしょうか。
Lotoo PAW GOLD
これでクラシックを聴いたら最高だろうと思わせる音だった。デザイン自体は嫌いじゃない。Lotoo PAW5000を所持しているのである程度操作性がわかっている。
デメリットとしては、クラシック以外の楽曲を聴くには聴き疲れしそうな音であること。Lotoo PAW5000と同じプラスチック感満載の物理ボタンが安っぽい。一部の漢字が中国語フォントになる。ホイール部分の金色が好みではないのに違うカラーバリエーションが店頭になかったといったところでしょうか。



YuMIMIが所持しているLotoo PAW GOLDの下位機種
Lotoo Paw5000


 
PLENU S
見た目も温かな音質も好み。直線的なデザインが好き。ソフトウエア部のデザインも好み。操作性が良い。
デメリットとして感じてしまったのが、ピアノの音だけ作られた音という感覚が強いこととシャカシャカと何処か別の場所から軽い音が鳴っている気がすることでしょうか。
 
 
……迷いに迷って、
三つの中で一番安価なので、他の物(イヤホンやヘッドホン、リケーブル等)にお金がかけられることと、味付けの濃いWALKMANの音を聴き慣れているのでAK320の音が新鮮に感じたことと、クラシックを聴く為だけに30万円近くはいくらなんでも投資出来ないと思えてきたこと、PLENUE Sは相当気に入ったがピアノ曲を中心に聴く為ピアノの音が軽い音に聞こえてしまうのは致命的だったことからAK320購入へと至りました
 
 
 
 
 
※良かったこと※

・色々と視聴してから購入した甲斐があって、自然な音がする。
 
悩みに悩んだ甲斐がありました。まだまだエージングも済んでいないというのに非常にきらびやかな音がしています。音の種類とでも言いましょうか、当初所望していた温かみのある音質とはキャラクターが異なりますが今まで聴いていた音のタイプと違うので新鮮さもあり満足しています。
音質の良さと言うよりは音の個性とでも言うんですかね。主張が激しい訳ではないのですが、それでいて芯のあるしっかりとした音がします。
 
 
・味付けしていないとは言わないがWALKMANと比べると薄味。
 
「味付けされているのではないか?」と問われればはっきり「YES」と言いますね。
これがAstell&Kernの個性なのかと納得させてくれる音です。SONYのWALKMANとは全然違います。
SONYのWALKMANを愛用してはいますが、体調の悪い時に聴くとお腹に響くようなずしりと重い印象を受けていたのですが、AK320はさらりと薄味です。
(※注:WALKMANはWALKMANでもちろんお気に入りです)
Fiio X7を所持しており、当該機種は比較的自然な音がする部類だと思いますが、やはり比較するとFiio X7よりAK320の方がきらびやかな音がします(味付けされている部分かな?と思います)。
 
 
・Bluetoothで接続した時の音質が良い。
 
Bluetoothで接続して聴く音質なんて、と思われる方もいらっしゃると思いますがDAPに寄ってこうも違うのか! というくらい音の質が明らかに違います。
iPod touchは比較的軽い音がしますし、WALKMANは若干こもります。
AK320もこもることはこもるのですが、こもり方がWALKMANとは異なるように感じます。薄い靄がかかった程度でがっかり感が少ないです。移動中はケーブルが邪魔になってくるので、筆者YuMIMIはBluetooth対応のヘッドホンでの移動が多いです。身体が動いていれば気にならないのですが、信号待ちしている時なんかは手持ち無沙汰なこともあって妙に音質の低下が気になってしまうのでラッキーでした。
 
 
・AK380用のアンプやオプション品が使える。
 
色々なアンプを試して遊ぶのも面白いとは思うのですが、そんな時間的なゆとりも金銭的な余裕もないのでAK380専用に開発されたアンプを使えるというのは嬉しいことです。下位モデルとはいえAK320がAK300シリーズであることには変わりないですから、AK300シリーズに最適化されたアンプとの相性が悪い筈がないですし、ケーブルだらけになってしまわないのが良いですね!
 
 
 
 
※残念に感じること※
 
・WALKMANの充電サイクルに慣れてしまっているのでこまめに充電が必要。
 
予想してはいたのですが、予想よりも電池持ちが悪いです。
WALKMANでも一日中使っていたら二日に一回は充電が必要ですからね。AK320となるとモバイルバッテリー必須ですし、モバイルバッテリーを持って行っても事足りないことが多々あります。
はい、YuMIMIは結局zx2も持ち歩いているというのが実情です。
 
 
・AK380とはカラーリングが異なるためアンプとの色の差を気にする人には気になる。
 
これ気にならない人は歯牙にもかけないし、気にも留めないことかもしれませんが……
YuMIMIは気になります。もっとカラーが離れていればそれはそれでお洒落に見えて気にならなかったかもしれませんが、絶妙な色の差なものでどうも気になっちゃいますね。
 
 
・意外とレビュー動画や記事が少ない。
 
購入前に悩みに悩みまくってしまった要因の一つです。
「れ、レビュー少なっ!」 って思いました。
価格コムのAK300のレビューの少なさに比べたらマシですが。
YouTubeで動画検索しても、日本人が作成したレビューは殆ど見かけませんでした(筆者の検索した範囲ではの話ですが)。
PLENU SとLotoo PAW GOLDと比較検討してAK320を購入した経緯は前述しましたが、この二つもレビューが少ないのでBGMやアナウンス等のうるさい店内で試聴して直感で決めるしかなかったです。
 

※まとめ※


試聴しないでDAPを購入すると後悔しますし、試聴したらしたらで様々な欲が出てあれもいいなこれも良いなと相当悩むことになりますが、まずは試聴をしてください。
 
初Astell&KernのDAP購入でしたが、AK320は原音をそのまま聴かせると言うよりはAstell&Kernの個性が明確に現れ出た逸品だったと思います。
良い買い物したなあ……と心から思います。価格は思い切りましたけど(笑)
当初の予算をはるかに超えるというか倍近い価格の物を購入しましたからね。それはそれは悩みました。
店員さんに「こんなに悩んで買い物する人も珍しいですよね~」と(ヘラヘラ笑って)気を遣いながら買いました。
それでも満足です。
しかし……
試聴している内に更なる欲が出てしまったので、「オーディオ沼」とやらに暫くは浸かると思います
 
 
 
※おまけ※
 
YuMIMIが個人的に良いと感じたイヤホンとの組み合わせ



バランス接続化したSHURE SE215SE
 


デフォルトのSHURE SE425
 
 

衣装チェンジしたAK320と共に
 



(AK320専用レザーケースは現在のところ二色展開です)


デフォルトだと黒いレザーカバーが付属しています
 
 
 
 
裸族さんだと不思議な形をしたDAPを持ち歩くことになります
 
 

二年に一回くらいの頻度で沼にはまってしまうYuMIMIがお届けしました。

 
 
 
 
 
 
 

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